これからのバレーボール「2つの疑問」
バブル崩壊による不況による企業(実業団)の低迷、サッカー人気などによる若年層のバレーボール離れ、
そして国際競争力を失った全日本バレーなど等・・・
現在、9人制・6人制バレーを取り巻く環境が厳しい事は誰もが実感しているいる事と思います。
この様な環境の中、更に拍車がかかる様な取り組みがこれから行われようとしています。
大きく挙げられる2つの内容について私なりの疑問を投じたいと思います。
1.平成16年度実施の公認コーチ制度について
平成16年度より全国大会出場するチームの監督・コーチ・マネージャーのうち1名以上は、「国際連盟
公認コーチ、文部科学大臣事業認定・公認バレーボールコーチ・スポーツ指導員(C・B・A級)等の有
資格者とする。または、アジアコーチセミナーに参加し、参加証明書を有する者とする。」という条件が
必須となります。
資格を獲得する為に、多くのチームの関係者は忙しい中大変な苦労をされて取得されていると伺っていま
す。場合によっては勤務を休んで取得された方も多いようです。
講習は実技と学科と有るようですが、ここで疑問がひとつ浮かび上がります。
「社会人として全国大会に出場する様な人々は、少なくともバレーボールの実技・知識に関しては長けてい
るはず。公認コーチ取得の義務付けをするまでの必要があるのか?」ということです。
応急処置等に関しては、大会運営サイドで1〜2名用意すれば十分とも思われます。
これから伸びていく小中高校チームに関していえば、公認コーチ資格取得は重要なことであると考えます
が、社会人チームへの義務付けは甚だ疑問に感じます。これは任意でかまわないと考えるのですが如何な
ものでしょうか?
2.個人有料登録制度について
協会への登録の際、チーム登録から個人登録となる問題です。
バレーボールは団体競技であり個人競技ではありません。それを個人登録になるという事ですが、これは
甚だ疑問です。しかもこれは大きな問題を孕んでいると考えています。
それはどういうことかと言うと、バレーボール愛好者が集まってチームを作り、チームとして登録料を支
払うという事に関して疑問を持つ方は殆どいないと思われます。しかし、個人登録(有料)となると話が
変わってきます。
バレーが好きで「チームにあらたに参加したい」という人がいるとします。
“部費”であれば好きなもの同志が集まる団体ですし、支払いに関してはある意味当然のことと考えるでし
ょうが、登録料となると“お金を出してまでバレーをする気は起きないなぁ”となる事が考えられます。
バレー離れに拍車がかかる懸念が出てくるのです。
2つの制度ですが、いずれも“お金”が纏わる話です。
税収不足からそれを補う為に増税する様な、どこかの国とやり方が同じではないでしょうか?
台所事情が厳しいのは承知していますが、もっと抜本的な方法を見出さないとバレー人気回復はおろか、
日本からバレーボールそのものの存在が廃れてしまう恐れがあるでしょう。
目先の事ばかりではなく、もっと長い目でバレーボールの将来を見据えて頂きたいと思っています。